カヌー体験を終え、自然の家に帰ってからは昼食。その後、「プロジェクトアドベンチャー」(以下「P.A.」)を行いました。
P.A.とは何か。大館少年自然の家のwebページには、「冒険を活動の柱にして、個人の成長とグループ内の人間関係づくりを支援する、アメリカ発祥の教育手法です」とあります。もう少し具体的に言うと、グループのみんなで協力し合い、意見を出し合い、心をひとつにして、与えられた課題の達成を目指して活動するというものです。今回は、5年生が取り組んだ2つの活動を紹介します。
まずは体と心をほぐすために、いくつかの準備運動を行いました。楽しく体を動かすことで、自然に笑みがこぼれます。
さて、P.A.本番です。ひとつめは「ヘリウムフープ」。グループの全員が、片手の人差し指を前に出してプラフープを下から支えます。そして、誰も指を離さないようにして、床まで下ろせば成功です。
「そんなの簡単だよ!」と誰もが思うこの活動ですが、実は意外と難しいのです。ヘリウムフープの名の通り、なぜか逆に上がってしまうグループが続出。「えー?」「なんでー?」と言いながら、何度もチャレンジを繰り返していました。
ふたつめの活動は「島渡り」。ターザンロープを使って、全員が、決められた大きさの島に渡りきれれば成功です。ただし、島から島への移動は禁止。渡りやすい真ん中の島は大きいですが、渡りにくい横の島は小さく設定されています。どの順番で渡るか、どの島へ渡るか、子どもたちの創意工夫と協力が試されます。
島渡りの練習をして、どうするか相談します。しかし、なかなか意見が出ません。
いまいち意見がまとまらないまま、挑戦することに。
最初に、真ん中の大きな島が埋まってしまい、後から渡る人が難しくなります。思わず伸びる手。
最後の一人です。さっきの話し合いのときの静かな様子はどこへやら、「がんばれ!」「こっちこっち!」「こう、ななめに蹴って!」と応援やアドバイスの声が飛びます。
果たして結果は!?
成功です! 思わずガッツポーズ!!
知恵を出し合い、協力し合って課題をクリアするP.A.の醍醐味を充分に味わうことができました。
最後に記念撮影です。
短いながらも、自然を感じて、協力する楽しさを味わい、チャレンジ精神を高めることができた一日でした。
保呂羽山少年自然の家のスタッフの皆さん、充実した活動をありがとうございました。